- 2024/02/15 掲載
米チョコ大手が値上げ検討、ハーシーとモンデリーズ カカオ高騰で
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米チョコレート大手ハーシーと、英キャドバリーを傘下に持つ米食品大手モンデリーズ・インターナショナルが、さらなる値上げを計画している。インフレのあおりで消費者は支出を抑制しており、業績への打撃となっているものの、カカオ豆相場の高騰に対応する。
カカオ豆先物の価格は過去1年でほぼ2倍に上昇し、この数週間では供給減少を背景に過去最高値を複数回塗り替えている。
チョコレート業者は需要をさほど失うことなく、コストの増加分を消費者に転嫁してきた。
ただ、ハーシーとモンデリーズは直近の四半期決算会見で、消費者が昨年を大幅に上回る規模で支出を抑制しているとし、売り上げ見通しに打撃を与えていると説明した。
ハーシーのバック最高経営責任者(CEO)は先週、「カカオ豆価格を踏まえ、われわれは商品の価格設定を含め、あらゆる手段を用いる」と表明した。
モンデリーズの幹部も先月30日の決算会見で、相場の高騰をカバーするため、値上げを計画していると明らかにしていた。ただ、欧州の小売店が値上げに反発し、同地域の売上高減少につながる可能性があるとの懸念も示した。
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