- 2024/02/15 掲載
イスラエル格下げ、市場は無視 紛争の影響一時的と理解=首相顧問
[エルサレム 14日 ロイター] - イスラエル首相の首席経済顧問を務めるアビ・シムホン氏は、格付け会社ムーディーズによる同国の格下げについて、金融市場の反応は弱いとの見方を示し、投資家がイスラエル経済は一時的に苦戦しているだけとみていることを示すものだと述べた。
ムーディーズは9日、イスラエルの格付けを「A1」から「A2」に引き下げた。また見通しをネガティブに据え置き、さらなる格下げの可能性を残した。
格下げは初めてで、ムーディーズは戦闘による政治リスクの高まりを主な理由に挙げたが、市場はほとんど反応していない。通貨シェケルの対ドル相場は格下げ前に3.68シェケルだったが、直近では3.66シェケルとほぼ変わらず。主要株価指数は今週1%上昇し、国債価格もおおむね横ばいとなっている。
シムホン氏は「市場がムーディーズの発表に反応しなかった事実は、おそらく内容に対する信頼がなく、市場がムーディーズの指摘にあまり注目していないことを示している」と述べた。
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