- 2024/02/15 掲載
ドイツの対中直接投資、23年は4.3%増加し過去最高に=報告書
[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツの昨年の中国への直接投資額は4.3%増の119億ユーロ(127億ドル)となり、過去最高を記録した。ドイツ連銀(中央銀行)のデータを分析したドイツ経済研究所(IW)の報告書で明らかになった。
ドイツ政府が中国へのエクスポージャーを減らすよう求めたにもかかわらず、企業は中国に多額の投資を続けていることが浮き彫りになった。
ロイターが入手したIWの報告書によると、ドイツ企業の過去3年間の対中投資額はその前の6年間と同額だった。
ただ、過去4年間の対中投資は全て利益の再投資によって賄われており、企業は資本を引き揚げている。
IWのエコノミスト、ユルゲン・マテス氏は報告書の中で「少数の大企業と大多数の中小企業との間に分断があると考えられる」と指摘。他の調査などから、一部の中小企業は中国との関わりを減らすか、あるいは完全に撤退しようとしている可能性があるという。
ドイツの対外投資全体に占める中国の割合は10.3%に上昇し、2014年以来の高水準となった。
ドイツはジレンマに直面。中国へのエクスポージャーを減らしたいものの、統計庁の速報値によれば23年も8年連続で中国が最も重要な貿易相手国となった。
関連コンテンツ
PR
PR
PR