- 2024/02/14 掲載
年初来円安は急速、必要あれば適切に対応=神田財務官
Yoshifumi Takemoto
[東京 14日 ロイター] - 神田真人財務官は14日朝、記者団に対し、為替市場での年初来10円もの円安の動きは急速で、経済に悪影響を及ぼす可能性があると述べた。円安には投機的な動きも含まれるとして、必要があれば適切に対応する考えを示した。米物価指標を受けてドル/円が150円を超えたものの、特定の水準を意識していないとも語った。
神田財務官は「年初来1カ月半で10円の円安は急速」だと指摘。「急速な為替変動は経済に悪影響あるので高い緊張感をもって市場を注視する」と述べ、「必要があれば状況をとらえ最も適切な対応を取る」と語った。
対応するタイミングについては「災害同様、24時間365日何か起きたら対応できるようにしている」とした。
円安進行の背景については「ファンダメンタルズに沿った部分と明らかに投機的な動きと両方ある」とし、「為替の変動要因にはさまざまなものがあり、その中に投機的なものも見受けられる」とも述べた。
日銀の政策修正に関する市場の観測に絡み、「日銀とは密接に意思疎通を図っている」と語り、「金融政策の具体的なやり方は日銀に委ねている」とした。
ドル/円が150円を突破したために発言したのか、との質問に対しては「特定の水準は意識していない」と答えた。
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