- 2024/02/09 掲載
VW、EVの北米投入計画を維持 30年までに25モデル=現法幹部
[デトロイト 8日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の北米部門を率いるパブロ・ディ・シ氏は8日、2030年までにグループのブランド全体で北米に電気自動車(EV)25モデルを投入する計画を維持すると明らかにした。ただ、市場の変化に応じて調整する用意があるとも述べた。シカゴオートショーに合わせた講演を前に行ったロイターのビデオインタビューでの発言。
ディ・シ氏は「1月のデータを見るとEV部門は成長を続けている。1月の北米自動車販売に占める割合は8.5%と、前年同期の8%弱から上昇した」と述べた。一方で、EVは成長ペースが鈍化しており、販売台数の押し上げには充電インフラへの投資拡大と政府の継続的支援が欠かせないとも指摘した。
米ゼネラル・モーターズ(GM)や米フォード・モーターはEVの需要の伸びが鈍化していることから、同セクター向けの投資を減らしている。ディ・シ氏は、VWは米国でさらにEVを投入する計画で、ミニバス「ID.バズ」とセダン「ID.7」を年内に発売する予定だが、販売台数は多くないだろうと述べた。
米国で最も販売台数が多い車種はSUV(スポーツタイプ多目的車)。VWは30年までにグループの全ブランドで米市場のシェア10%を獲得するとの目標達成に向けて販売をてこ入れすべく現在、中型以上の電動SUVの開発を進めている。
北米におけるEVの品ぞろえは26年も増える予定で、オフロード車ブランド「スカウト」を復活させて米国製SUVとして販売することも計画している。
ディ・シ氏は今年のVWブランド経営戦略について、より長い航続距離とより優れたインフォテイメント(娯楽情報)機能を持ち、7500ドルの米税額控除を受けられるSUV「ID.4」の改良版を活用するとの目標を示した。
関連コンテンツ
PR
PR
PR