- 2024/02/09 掲載
FIXER、千葉県がんセンターと生成AIで実証実験=医療事務を効率化
クラウドサービスなどを手掛けるFIXERは、千葉県がんセンター(千葉市中央区)と生成AI(人工知能)を活用した業務効率化の実証実験を始めた。FIXERが提供する生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」で、医療情報の文書などを作成する。病院の膨大な事務作業にかかる時間を大幅に短縮し、医療従事者の労働環境を改善することを目指す。
他の医療機関に患者の医療情報を引き継ぐ「診療情報提供書(紹介状)」と、入院中の経過をまとめた「退院サマリー」の文書作成について実験する。規模の大きな医療機関では年間数万枚の書類を作成することが多く、1枚につき1~2時間かかることもある。しかし、GaiXerを使えば、紹介状1枚につき30秒程度で文書の原案を作ることができる。それを医師らが確認して5分程度で作成が完了する見通しだ。手入力による転記ミスも防ぎやすくなる。
GaiXerは顧客専用の環境をクラウドに作るため情報流出のリスクが低く、政府や地方自治体、金融機関などで利用されている。FIXERが医療機関に生成AIのサービスを提供するのは初めてだという。
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