- 2024/02/03 掲載
米国株式市場=S&P最高値、好決算や堅調な米雇用統計で
メタ・プラットフォームズとアマゾン・ドット・コムの堅調な四半期決算がS&P500とナスダック総合を1%以上押し上げた。一方、ダウ工業株30種の上値は限定的だった。
主要3株価指数はいずれも4週連続で上昇した。
インフラキャップのポートフォリオマネジャー、ジェイ・ハットフィールド氏は「今週はほとんどの企業が好決算を発表した。連邦公開市場委員会(FOMC)は5─6月の利下げ期待を適切に抱かせるなど強気だった」と述べた。
米労働省が2日発表した1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比35万3000人増と、伸びは市場予想の18万人を大幅に上回った。賃金も約2年ぶりの上昇率を記録した。
CMEのフェドウオッチによると、金融市場は3月のFOMCで0.25%ポイントの利下げが実施される確率を20.5%としている。1カ月前は69.6%だった。
AXSインベストメンツのグレッグ・バスク最高経営責任者(CEO)は「今後数日間を見越すと、投資家は今後の決算と経済指標に集中し、FRBの利下げ幅とタイミングを計るためのデータの一貫性を見極めようとするだろう」と述べた。
S&P500構成銘柄のうち230社がすでに決算を発表。LSEGによると、そのうちの80%が市場予想を上回った。
アナリスト予想では、2023年10─12月期のS&P500構成銘柄の増益率は7.8%。1月1日時点の4.7%から大幅に改善している。
個別銘柄では、メタが20.3%上昇し最高値を更新。1日発表した2023年第4・四半期決算は、売上高と利益が市場予想を上回ったほか、同社初となる配当実施も発表した。
アマゾンも7.9%上昇。1日発表した2023年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を上回った。生成AI(人工知能)機能の追加が奏功し、クラウドと電子商取引(EC)の両サービスが年末商戦期に好調に推移した。
地銀株は安定的に推移。ニューヨーク州を地盤とする銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の予想外の赤字決算を受け前日まで続落していたが下げ止まった。NYCBはこの日、5.0%上昇。KBW地方銀行株指数は0.2%上昇した。
S&P500主要11セクターのうち6セクターが上昇。通信サービスが4.69%上昇、次いで一般消費財が2.49%上昇した。
米医療保険大手シグナは5.4%高。通期利益見通しの上方修正を受けた。
一方、米マイクロチップ・テクノロジーは1.6%安。売上高見通しが失望感を誘った。
米スケッチャーズは10.3%安。24年の売上高・利益見通しが市場予想を下回った。
米石油大手シェブロンは2.9%高。第4・四半期利益が市場予想を上回った。
米取引所の合算出来高は112億株。直近20営業日の平均は116億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38654.42 +134.58 +0.35 38448.10 38783.62 38336.57
前営業日終値 38519.84
ナスダック総合 15628.95 +267.31 +1.74 15403.16 15664.21 15366.78
前営業日終値 15361.64
S&P総合500種 4958.61 +52.42 +1.07 4916.06 4975.29 4907.99
前営業日終値 4906.19
ダウ輸送株20種 15799.59 +154.24 +0.99
ダウ公共株15種 851.48 -15.55 -1.79
フィラデルフィア半導体 4336.73 +56.24 +1.31
VIX指数 13.85 -0.03 -0.22
S&P一般消費財 1429.48 +34.75 +2.49
S&P素材 524.02 -3.00 -0.57
S&P工業 978.44 +6.32 +0.65
S&P主要消費財 786.09 -1.95 -0.25
S&P金融 648.01 +2.88 +0.45
S&P不動産 240.65 -3.08 -1.26
S&Pエネルギー 637.35 +1.03 +0.16
S&Pヘルスケア 1654.34 -1.96 -0.12
S&P通信サービス 272.38 +12.21 +4.69
S&P情報技術 3625.92 +47.17 +1.32
S&P公益事業 312.21 -5.74 -1.81
NYSE出来高 9.96億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 36440 + 320 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 36410 + 290 大阪比
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