• 2024/01/31 掲載

アングル:ファストリ、日経ウエート上限下回る つきまとう「超過リスク」

ロイター

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Noriyuki Hirata

[東京 31日 ロイター] - 日経平均算出の定期見直しの基準日となった31日、注目を集めたファーストリテイリング株式のウエート(構成比率)がキャップ(上限)の11%を下回った。超過していればパッシブ連動資金によるリバランス売りの圧力が高まると警戒されていた。

一方、同社株のウエートが高水準という構造的な問題は解決されていないため、次回基準日の7月末の接近とともにキャップ超過のリスクや需給を巡る思惑が繰り返されそうだ。

基準日のファーストリテ株のウエートは10.94%となった。11%のキャップを上回っていれば、日経平均算出時に用いられる株価換算係数にキャップ調整比率0.9が設定されて指数に対するウエートが低下。日経平均をベンチマークとするパッシブ連動資金のリバランスの売りが市場の試算で「約3000億円」(フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッド)見込まれていた。

ファーストリテ株のウエートは、年明け後の上昇相場や同社の好決算を通じて高まり、1月半ばには10.98%とキャップに接近する場面があった。その後、半導体需要回復への思惑が再燃して半導体関連株に物色が向かうなどして、ファーストリテ株のウエート上昇の圧力は弱まった。

<つきまとう「超過リスク」>

日経平均の定期見直しは年2回ある。次回の基準日は7月末で、キャップは10%に引き下げられる。回避のハードルはさらに高まりそうだ。

ファーストリテ株のウエートが低下するためには、同社株のパフォーマンスが他の銘柄に比べて見劣りする必要があるが、市場では「同社株だけが売られるような特殊要因がないと想定しにくい」(フィリップ証券の増沢氏)との見方が聞かれる。次回基準日に向け、キャップ超過のリスクはくすぶり続けそうだ。

(平田紀之 編集:橋本浩)

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