- 2024/01/30 掲載
独GDP、第4四半期は前期比-0.3% 景気後退入りか
[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比(季節調整後)で0.3%減となった。
ロイターがまとめた市場予想と一致した。
エコノミストは今年第1・四半期のテクニカルリセッション入りを予想している。
23年のGDPも0.3%減。根強いインフレ、高水準のエネルギー価格、外需低迷が響いた。
第2・四半期と第3・四半期はゼロ成長だったため、2四半期連続のマイナス成長と定義されるテクニカルリセッションは回避した。
ただ、IFO経済研究所は今年第1・四半期のGDPが0.2%のマイナス成長になると予測している。
コメルツ銀行のエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は「楽観論者の頼みの綱である個人消費が最後まで失望を招いた。最近の鉱工業生産の減少や低水準のIFO業況指数は、ドイツ経済が第1・四半期も縮小したことを示している」と述べた。
ハウク・アウハウザー・ランペのエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は、GDPは4年前の水準を上回っておらず、「成長が見られないことがこの国の潮流になっている」と指摘。
VPバンクのトマス・ギッツェル氏も、今後数四半期は最高でもゼロ成長だろうとした上で、インフレの鈍化に希望が見いだせるとし「そうなれば欧州中央銀行(ECB)の利下げ余地が生じ、企業、消費者、また特に業績が厳しい建設業が恩恵を受ける」と述べた。
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