- 2024/01/30 掲載
日経平均は小幅続伸、ハイテク株上昇 FOMC控え次第に伸び鈍化
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比38円92銭高の3万6065円86銭と、小幅に続伸して取引を終えた。米金利低下を好感する形でハイテク株が買われ、日本株は底堅さを維持したが、次第に上げ幅を縮小した。米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ、ポジションを傾けづらいとの声が聞かれたほか、地政学リスクが重しとなったとの見方も示された。
日経平均は前営業日比169円高と、底堅くスタート。寄り付き後も上げ幅を広げ、一時222円高の3万6249円03銭の高値を付けた。米金利の低下を受けてハイテク銘柄の一角が上昇し、指数を支えた。ただ、きょうから開かれるFOMCをにらんで、次第に伸び悩む展開となり、後場終盤には上げ幅を縮小した。市場では「ヨルダンで発生した米軍基地への攻撃で中東の地政学リスクが意識され、日経平均の上値を抑えた面もありそうだ」(外資証券・アナリスト)との意見も聞かれた。
30―31日のFOMCでは金利据え置きを予想する見方が優勢となっている。マーケット参加者の一部では3月の利下げを予測する見方も出ており、仮にパウエル議長がタカ派的な姿勢を示した場合は、株価は下振れとなりやすいとの指摘が出ていた。
日経平均は先週の日銀の金融政策決定会合以降、上値の重い展開が続いており、「1月の日銀会合でマイナス金利解除に向けたトーンが変わり、3月あるいは4月の政策修正観測が高まったことが背景ではないか」(バンク・オブ・アメリカ証券のチーフ日本株ストラテジスト、圷正嗣氏)との見方が聞かれた。日米の金融政策が変化の節目を迎えつつあることに加えて、米主要企業の決算発表を控え、「目先の日本株は3万7000円トライがやや遠のいた印象で、3万6000円台でもみ合いとなりそうだ」(前出の外資証券・アナリスト)との指摘があった。
TOPIXは0.10%安の2526.93ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆7547億5800万円だった。東証33業種では、海運、その他製品、保険など11業種が値上がり。石油・石炭製品、繊維、証券など22業種は値下がりした。
個別では、アドバンテスト、任天堂が堅調。指数寄与度の大きいファーストリテイリングもしっかりだった。ソフトバンクグループ、ファナックはさえない。
トヨタ自動車は小幅安だった一方、豊田自動織機は5.3%高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり563銘柄(33%)に対し、値下がりが1047銘柄(63%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36065.86 +38.92 36196.64 36,039.31─
36,249.03
TOPIX 2526.93 -2.55 2533.77 2,526.79─2
,540.09
プライム市場指数 1300.35 -1.30 1303.05 1,300.26─1
,307.10
スタンダード市場指数 1222.74 +0.51 1225.07 1,222.18─1
,227.32
グロース市場指数 903.85 +5.07 903.52 894.84─907
.07
グロース250指数 714.72 +4.15 714.78 707.26─717
.94
東証出来高(万株) 141367 東証売買代金(億円 37547.58
)
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