- 2024/01/30 掲載
テンセント、ゲーム事業は課題直面 AI開発は遅れ挽回=CEO
[香港 30日 ロイター] - 中国のネットサービス大手、テンセント・ホールディングス(騰訊控股)の共同創業者で最高経営責任者(CEO)の馬化騰(ポニー・マー)氏は29日、主力のビデオゲーム事業は競合他社に追い上げられている一方、人工知能(AI)開発では先行企業に追いついてきたと述べた。
深センで開催されたテンセントの年次総会での発言。中国メディアの界面新聞が講演の一部をネット上で公開し、関係者が内容を確認した。
馬氏は、ここ1年、競合他社が新たなヒット作を生み出す一方で、同社の新作は期待していたほど売れておらず、大きな課題に直面していると述べた。ビデオゲーム事業はテンセントの収益の30%以上を占める。
一方、AI開発では最も先行した企業のペースにテンセントが追い付いてきたと発言。今は、AIの迅速な製品化よりも、自社開発の大規模言語モデル「Hunyuan」をさまざまな事業シナリオに統合することに専念すべきだと述べた。
世界最大のゲーム会社で、中国最大の対話アプリ「WeChat」を運営するテンセントが、中国ハイテク企業として首位の座を守れるかどうか─。馬氏の発言は懸念を浮き彫りにした。
テンセントは30日時点でコメント要請に応じていない。
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