- 2024/01/18 掲載
米銀行規制強化案、欠点修正すれば前進可能=ボウマンFRB理事
[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は17日、銀行に対する規制強化案について、大幅な変更を加えて「欠点」を是正すれば規則の最終決定に向け前進できるとの見方を示した。
同氏は全米商工会議所に向けた演説原稿で、規制案が求める資本の上積み幅について改めて懸念を表明した上で、当局が業界側の懸念に対応し、影響を大幅に和らげることに同意すれば、自身も規則制定を進めることに合意できると語った。
規制強化への取り組みを主導するFRBのバー副議長(金融規制担当)は昨年の相次ぐ中堅銀行の破綻を教訓に、銀行資本の上積みが必要としてきた。
ボウマン氏とウォラーFRB理事は昨年7月に規制案が公表された時点で反対していた。ウォラー氏は16日、大幅修正が必要だと述べた。
パウエルFRB議長はいかなる最終規則にも「幅広い支持」があるとの見通しを示してきた。
ボウマン氏は資本の上積み幅を大きく減らす必要があると指摘し、中堅行に対する要件強化も取り下げるべきだと訴えた。規制強化案は、大手銀に課されている厳しい要件を資産規模1000億ドル以上の中堅行にも適用すると定めている。
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