- 2024/01/18 掲載
金融大手CEO60人がダボスで非公式会合、規制強化に不満噴出
[ダボス 17日 ロイター] - 世界経済フォーラムの年次総会(通称ダボス会議)に出席した金融大手首脳ら数十人が17日、同地で非公式会合を開いた。関係筋によると、最高経営責任者(CEO)が約60人集まり、フィンテック企業や「影の銀行(シャドーバンキング)がもたらす競争上のリスクに懸念の声が広がり、経営に重くのしかかる金融規制強化への不満が噴出した。
関係筋によると、英当局の監督姿勢が特に厳しいとの指摘が出た。その次にやり玉に挙がったのが欧州中央銀行(ECB)だったという。
国際的な規制強化を巡っては、米銀大手が今週、自己資本強化を求める「バーゼル3」の最終化(バーゼル・エンドゲーム)案を導入すれば経済が弱体化すると問題視し、連邦準備理事会(FRB)に抜本的な見直しを要請していた。今回の非公式会合は、こうした動きを受けた形。
ロイターが入手した会合議題の写しによると、主導的役割を担ったのは英大手銀バークレイズのC・S・ベンカタクリシュナンCEOとカナダ保険大手マニュラフのロイ・ゴリCEO。関係筋によると、米JPモルガンのジェイミー・ダイモン氏ら、世界的な銀行や保険会社などのCEOが出席した。
議題には地政学的な緊張や先行き不透明なマクロ経済、テクノロジーの劇的な変化を背景にしたリスク管理が含まれ、政策金利の変化と累増債務も議論の俎上に上がった。
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