- 2024/01/18 掲載
米大手地銀、第4四半期は純金利収入目減りで軒並み減益
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日に2023年第4・四半期決算を発表した複数の米大手地銀はいずれも減益となり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げによる金利収入増加という追い風がなくなりつつあることが改めて示された。
大半の地銀にとって、預金などへの支払金利と融資から得られる金利の差である純金利収入は中核的な収益源で、FRBによる昨年の利上げがこれまではプラスに働いてきた。しかし銀行間の預金獲得競争が激しくなったり、一部で融資の伸びが低調になったりしたため、様相が変わっている。
チャールズ・シュワブ、シチズンズ・ファイナンシャル、USバンコープはいずれも、第4・四半期の純金利収入が預金維持コストの増加などで目減りしたと明かした。
今年はFRBが利下げに転じると予想され、地銀業界からは純金利収入が一層圧迫されそうだと警戒する声も聞かれる。
第4・四半期はチャールズ・シュワブが47%の減益で純金利収入は30%減、シチズンズは71%減益で純金利収入は12%減だった。
シチズンズは今年の純金利収入について、23年全体の62億4000万ドルより6─9%少なくなる可能性があるとの見通しを示した。
また12日に第4・四半期決算を発表した大手行と同じく、地銀業界もシリコンバレー銀行の破綻などで痛手を受けた連邦預金保険公社(FDIC)の基金補充の負担が一時的要因として業績の足を引っ張った。
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