- 2024/01/18 掲載
米国株式市場=続落、早期利下げ期待が後退 予想上回る指標で
[17日 ロイター] - 米国株式市場は続落。この日発表の2023年12月の小売売上高が予想を上回る好調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)が3月にも利下げを開始するとの期待感が後退した。
S&P総合500種は1週間余りぶりの安値に沈んだ。
米10年国債利回りが4.1%台に上昇し、年初来の最高水準を付けたことを受けてアマゾン、エヌビディア、アルファベットに売りが先行し、S&P総合500を押し下げた。
電気自動車(EV)大手テスラも値を下げた。ドイツで「モデルY」の価格を引き下げたとのニュースが嫌気された。
12月の小売売上高は前月比で0.6%増と、伸び率がエコノミスト予想の0.4%を上回った。自動車の購入が増加したほか、年末商戦向けの値引きが寄与した。
市場が織り込む3月の0.25%ポイント利下げの確率は55%となり、小売売上高発表前の約60%から低下した。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トム・マーティン氏は「人々の『全面的な確信』が和らぎ、『先行きにはまだ多くの不透明感がある』との見方に変わっている」と指摘した。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は一時、約2カ月ぶりの高水準となる15.40を付けた。
FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、前回報告以来、経済活動は大半の地区でほぼ横ばいとの見方が示された。
個別銘柄では金融大手モルガン・スタンレーが1.8%下落。第4・四半期決算を受けてアナリストによる投資判断や目標株価の引き下げが相次いだ。
証券会社チャールズ・シュワブは第4・四半期の47%減益を嫌気し、1.3%下落。
フォード・モーターは1.7%安。UBSが投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に引き下げた。
S&P500構成銘柄は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.0対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は118億株。直近20営業日の平均は119億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 37266.67 -94.45 -0.25 37281.86 37371.66 37132.89
前営業日終値 37361.12
ナスダック総合 14855.62 -88.73 -0.59 14814.77 14865.76 14706.23
前営業日終値 14944.35
S&P総合500種 4739.21 -26.77 -0.56 4739.13 4744.23 4714.82
前営業日終値 4765.98
ダウ輸送株20種 15232.04 -110.54 -0.72
ダウ公共株15種 863.61 -12.03 -1.37
フィラデルフィア半導体 4069.95 -36.00 -0.88
VIX指数 14.79 +0.95 +6.86
S&P一般消費財 1374.59 -12.64 -0.91
S&P素材 515.99 -4.17 -0.80
S&P工業 933.81 -6.30 -0.67
S&P主要消費財 766.70 -0.95 -0.12
S&P金融 619.37 -1.74 -0.28
S&P不動産 242.23 -4.62 -1.87
S&Pエネルギー 611.42 -5.18 -0.84
S&Pヘルスケア 1624.75 -3.94 -0.24
S&P通信サービス 248.87 -1.59 -0.63
S&P情報技術 3414.11 -17.07 -0.50
S&P公益事業 313.48 -4.84 -1.52
NYSE出来高 9.57億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 35535 + 45 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 35500 + 10 大阪比
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