• 2024/01/18 掲載

米12月小売売上高0.6%増、オンライン好調 3月利下げ観測後退

ロイター

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[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した2023年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.6%増と、市場予想の0.4%増を上回った。自動車の販売やオンライン売上高が好調だった。

底堅い労働情勢を背景に家計は健全な支出ペースを維持しており、エコノミストの間では昨年第4・四半期の経済成長見通しを上方修正する動きが出ている。また、米金利先物市場では連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げを開始する確率が低下した。

FHNフィナンシャルのマクロストラテジスト、ウィル・コンパーノール氏は「家計は高金利や昨年10月の学生ローン返済再開といった状況を乗り越えている」と指摘。クレジットカード滞納が悪化する兆しが垣間見られるとしつつも、「米経済が年初に景気後退の瀬戸際にあることを示す力強い証拠はこれまでのところ見られない」と述べた。

11月分は0.3%増で改定はなかった。

12月の前年同月比は5.6%増だった。

内訳では、オンライン売上高が前月比1.5%増と、全体の伸びを主導。自動車・部品は1.1%増、建材・園芸は0.4%増、スポーツ用品・趣味・楽器・書籍は0.3%増、衣料品は1.5%増。

外食は変わらず。

一方、値下げの影響で電子機器・家電は0.3%減。ガソリンスタンドもガソリン価格の下落を背景に1.3%減となった。

12月の自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.8%増。11月は前回発表の0.4%増から0.5%増に上方改定された。

コア小売売上高は、国内総生産(GDP)統計の個人消費の動向を反映する傾向がある。

エコノミストは、米経済活動の3分の2以上を占める個人消費の第4・四半期の伸びを2.7%と見込む。小売売上高統計発表前は約2%と予想されていた。

第4・四半期経済成長については、2.2%を超える伸びが見込まれている。第3・四半期の成長率は4.9%だった。

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