- 2024/01/17 掲載
サワイグループHD、米事業から原則撤退 国内事業に優先投資へ
[東京 17日 ロイター] - サワイグループホールディングスは17日、資本収益性の向上を目指し、米国事業から原則撤退し、国内ジェネリック事業に優先投資するなど事業構造を見直すと発表した。政策投資株式の半減や有休資産の売却を進めるほか、機動的な自社株取得で株主還元を充実させる。
事業構造見直しによる数値目標の再設定などの詳細は、現在策定中の次期中期経営計画とともに6月に公表予定。
米国事業に関しては、米事業持ち株会社の全株と持ち株会社傘下のサワイ・アメリカの持ち分、2017年に買収した米アップシャー・スミス・ラボラトリーズ(USL)の持ち分を台湾のBORAに譲渡する。USLには住友商事も米州住友商事を通じて持ち分20%を保有しており、BORAに4200万ドルで売却すると発表した。
サワイグループHDは2022年3月期にUSL関連で688億円の減損損失を計上した。その後、人員やコスト削減などを進めたが、価格競争の激化で事業環境は厳しさを増していたという。
米事業譲渡では、持ち分の売買代金227億円などを取得予定。業績への影響は詳細が確定した段階で速やかに公表するとしている。
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