［ダボス（スイス）　１６日　ロイター］ - 米ＪＰモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）ら金融大手首脳は１６日、世界経済フォーラム（ＷＥＦ）の年次総会（ダボス会議）で中国の李強首相と会談した。

ダイモンＣＥＯのほか、バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンＣＥＯ、スタンダード・チャータードのビル・ウィンターズＣＥＯ、ブラックストーンのスティーブ・シュワルツマンＣＥＯらが出席した。

また、中国人民銀行（人民銀行）の潘功勝総裁ら中国政府当局者も、ビジネスリーダーとの昼食会に出席したという。

これに先立ち、ウクライナ大統領府は、ゼレンスキー大統領がダイモンＣＥＯらＪＰモルガン幹部やブラックロック経営陣、カーライル・グループ、ブラックストーン、デル、アルセロール・ミタルの幹部らと会合したと発表した。

ゼレンスキー大統領はテレグラムへの投稿で「ウクライナ再建に民間資本を呼び込むことが重要だ。ＪＰモルガンが世界の多くの投資家や企業の誘致に寄与すると期待している」と述べた。

関係筋によると、ＪＰモルガンはダイモン氏のほか、ブラックストーンのシュワルツマン氏やブラックロックのフィリップ・ヒルデブランド副会長らと小規模な会合を開催。ウクライナ代表団も参加し、ロシアとの戦争終了時点では投資に適した国と強調した。

投資家グループはその時期に備える必要があるという考えの下、情報技術や不動産などのセクターを巡り協議した。また、米中関係についても議論し、米中間の緊張がウクライナにとり有益ではないとの認識が示されたという。