- 2024/01/17 掲載
中国首相、ダボスで講演 経済開放アピール
[ダボス(スイス) 16日 ロイター] - 中国の李強首相は16日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で講演し、中国経済はビジネスに開かれていると述べ、海外企業にとっての投資の可能性を強調した。
李首相は、中国経済は回復し上向いているとし、2023年の成長率は政府目標の5%前後を上回り5.2%前後に達したと推定されると述べた。
中国経済は着実に前進しており、浮き沈みにも対処でき、世界的な原動力であり続けるとし、長期的成長という全体的傾向は変わらないと述べた。
健全な競争は協力とイノベーションを強化する鍵だと指摘し、世界が競争の障壁を取り除き、環境戦略や科学分野の国際交流で協力する必要があるとした。
世界のサプライチェーン(供給網)の「安定と円滑」を維持する重要性も強調した。
深刻化する南北格差に焦点を当て、開発協力の必要性を強調した。
中国が世界の総需要押し上げで重要な役割を果たすことになると発言。中国は引き続き経済開放に「断固」コミットしており、その機会を共有する「好ましい環境」を整えていくとし「中国市場への投資を選択することはリスクではなく、チャンスである」と語った。
財界では、中国の反スパイ法や、特定の業界への締め付けへの懸念がくすぶる。
李首相は「われわれは、国際ビジネス界の合理的な懸念に対処するため、積極的な措置を講じる」と述べた。
ウクライナやガザの紛争への言及はなかった。
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