- 2024/01/16 掲載
大正薬HDのTOBが成立、創業家主導 上場廃止へ
[東京 16日 ロイター] - 大正製薬ホールディングスは16日、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として15日まで実施された株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。下限(5465万0900株)を上回る6003万4194株の応募があり、創業家の上原茂副社長が代表を務める会社が取得する。取得株数は議決権比率で73.12%に相当する。
今後、株式を強制的に買い取る「スクイーズアウト」など一連の手続きを経て、大正薬HD株は上場廃止となる。
TOBは昨年11月27日から1株8620円で実施。買い付け予定数は約8210万株で総額は約7100億円。
大正製薬は1912年(大正元年)創業。2022年4月の東証の市場再編に際し、旧東証1部の大正薬HDはスタンダード市場を選択して話題となった。今回のMBOでは、株式上場を継続する限り、短期的な利益確保や分配への配慮が必要で、中長期的な施策実行の足かせとなる可能性が高いとし、企業価値向上のために非上場化を選択したという。
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