• 2024/01/16 掲載

カナダ企業の受注減少、インフレは鈍化見通し=中銀調査

ロイター

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Steve Scherer David Ljunggren

[オタワ 15日 ロイター] - カナダ中央銀行が15日に公表した四半期調査によると、金利上昇の影響が個人消費に及ぶ中、国内企業の受注は減少している。また、今後1年の賃金を巡る懸念は高まっているが、多くの企業はインフレ鈍化を予想している。

中銀が昨年末に行った調査では約38%の企業が今後1年の景気後退(リセッション)を予想していると回答した。この割合は前回調査の3分の1から上昇した。景気後退を予想する消費者も61%と、前回の55%から上昇した。

企業の受注は前年比減少し、今後1年の賃金上昇を見込む企業は前四半期から増加した。ただ、多くの企業は今後1年間に販売量が増加すると予想している。

景況感の見通しを示す指数はマイナス3.45からマイナス3.15に小幅改善した。

39%の企業が過去1年間で売上高が減少したと回答した。減少要因として成長鈍化や金利上昇、インフレなどを挙げた。

デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者ロイス・メンデス氏は「全般的に企業と消費者は金利上昇の痛みを感じており、それに対応している」と指摘。「消費者は支出を抑え、企業は売上減少を見込んで雇用にブレーキをかけている」と説明した。

54%の企業が今後2年間はインフレ率が3%以上にとどまると予想。3%以下になると予想した企業は42%だった。インフレ率が2%に戻るには4年以上かかるとみる企業は27%で、前四半期の18%から上昇した。

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