- 2024/01/16 掲載
日経平均は7日ぶり反落、短期的な過熱感で利益確定売り
日経平均は7円高でスタートした後、一時53円高まで上値を伸ばした。その後は次第に軟化し、前場に314円安の3万5587円53銭で安値をつけた。売り一巡後は3万5700円近辺でのもみ合いが継続。直近の高騰で過熱感が意識され、利食い売りが広がっているものの、下値での買い意欲も強かった。
大和証券の細井秀司日本株シニアストラテジストは「直近の6日間で急ピッチで上昇した割には200─300円程度の調整で済んでおり、底堅いと捉えることもできる」との見方を示した。海外株式に対する日本株の相対的な割安感や、来週22─23日の日銀金融政策決定会合での政策修正観測が後退していることが背景にあるという。
TOPIXは0.82%安の2503.98ポイントと9営業日ぶりに反落した。東証プライム市場指数は前営業日比0.82%安の1288.5ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆9416億1500万円。東証33業種では繊維、倉庫・運輸関連、水産・農林、その他製品、非鉄金属など28業種が値下がり。海運、鉱業など5業種は値上がりした。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.45%安の706.96ポイントと、反落した。
個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロンが利益確定売りに押され1%超安となったほか、ダイキン工業、豊田通商、リクルートホールディングスもさえなかった。半面、京セラ、商船三井、野村ホールディングスなどPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄はしっかり。東証が前日に資本コストや株価を意識した経営に向けた取り組みを開示した企業の一覧表を公表したことを受け、思惑からPBR1倍割れ銘柄を物色する動きがみられた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが245銘柄(14%)、値下がりは1381銘柄(83%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 35619.18 -282.61 35909.20 35,587.53─35,955.68
TOPIX 2503.98 -20.62 2523.80 2,501.97─2,525.79
プライム市場指数 1288.50 -10.63 1299.60 1,287.47─1,299.60
スタンダード市場指数 1202.84 -7.50 1210.93 1,202.84─1,211.17
グロース市場指数 889.38 -4.31 897.10 889.32─905.07
グロース250指数 706.96 -3.17 713.68 706.75─720.69
東証出来高(万株) 153332 東証売買代金(億円) 39416.15
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