- 2024/01/16 掲載
午前の日経平均は反落、6連騰の反動で利益確定 下値は堅い
[東京 16日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比109円73銭安の3万5792円06銭と、反落して取引を終えた。前日まで6連騰していた反動で利益確定売りが優勢となり、プライム市場では7割超が値下がりした。ただ、下値では押し目買いも入り、下落幅は限定的だった。
日経平均は前営業日比7円高でスタートし次第に売りが強まって中盤には一時314円安の3万5587円53銭まで値下がりしたが、その後は押し目買いに支えられ3万5700円台でのもみ合いが続いた。
市場では「買い遅れている投資家の方が圧倒的に多いとみられ、下がったところでは買いも入りやすい」(外資証券・アナリスト)との声が聞かれた。
三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏は「日経平均は年明け以降の大幅上昇で過熱感があるのは否めず、3万5000円割れ近辺まで調整する可能性はある」とみている。
ただ、押し目買いが流入しやすい状況に加えて、為替が円安基調を維持していることや企業業績への期待が強いことなどから、「3万4000円を割れてどんどん値下がりする動きにはならないのではないか」(石金氏)という。製造業を中心に決算発表が始まる月末にかけては、再び上昇基調になりやすいと見込んでいる。
TOPIXは0.49%安の2512.29ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆1162億5700万円だった。東証33業種では、海運、証券、鉱業など4業種が値上がり。繊維、水産・農林、その他製品など29業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体関連株がやや軟調。リクルートホールディングス<6098.T>は1.3%安。指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>は横ばい、ソフトバンクグループ<9984.T>は小幅安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり370銘柄(22%)に対し、値下がりが1234銘柄(74%)、変わらずが53銘柄(3%)だった。
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