- 2024/01/16 掲載
物価上昇に負けない賃上げ目指すことが社会的責務=経団連・経労委報告
[東京 16日 ロイター] - 経団連は16日、2024年の春季労使交渉に向けた経営側の基本スタンスを示す「経営労働政策特別委員会報告」(経労委報告)を公表した。十倉雅和会長(住友化学会長)は序文で「昨年以上の熱量と決意を持って、物価上昇に負けない賃金引き上げを目指すことが経団連・企業の社会的責務」だと指摘。物価動向を注視しベースアップを念頭に置きながら、自社に適した方法によるできる限りの賃上げの検討・実施を要請した。
十倉会長は、現在の物価水準は政府・日銀が安定的な目標としている2%程度を大きく上回っているとの認識を示し、「政府・日銀に対して2%程度の『適度な』物価上昇の実現に向けた政策を求めながら、『官民連携によるデフレからの完全脱却』をキーワードに、昨年以上の賃上げに果敢に取り組んでいきたい」と強調した。
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