- 2024/01/16 掲載
英アストラゼネカ、紅海ルート混乱で供給障害なし=幹部
[ダボス(スイス) 15日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカの経営幹部、ラッド・ドバー氏は15日、紅海周辺でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船襲撃が相次ぎ、紅海ルートに混乱が発生しているが、今のところ同社の供給面での問題はないと明らかにした。世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)を前に開催されたロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで発言した。
ドバー氏は「専門スタッフが状況を継続的に監視しているが、今のところすべて順調に進んでいる」と述べた。供給ラインの詳細については、事業上の機密情報として言及を控えた。
フーシ派による船舶への攻撃は、大手海運会社にアフリカ南端の喜望峰を経由するルートを利用させるなど、世界の通商を混乱させている。このルートはより時間がかかり、輸送コストが上昇する。
一方ドバー氏は、同社が中国事業を非常に重要と位置付けて強化しているとし、「極端な低価格」のために参入が難しいインドに重点を移すつもりはないと説明した。
一部のメディアは、アストラゼネカが中国事業をスピンオフ(分離・独立)する計画を策定したと報じている。
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