- 2024/01/16 掲載
世界のCEO、自社の長期的存続懸念 AI・気候リスク高まりで
[ダボス(スイス) 15日 ロイター] - 世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に合わせて15日公表された調査で、世界の企業トップらが生成AI(人工知能)や気候変動によるリスクの高まりを背景に、自社の長期的存続を巡る懸念を強めていることが分かった。
会計監査大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が世界の最高経営責任者(CEO)4700人余りを対象に実施した調査によると、大きな変革を行わなければ自社の事業が今後10年存続しないとの回答が45%に上った。
大半が生成AIの進歩を最大の懸念事項に挙げ、75%近くが今後3年に事業を大きく変えると予想した。大半が従業員に対する新たなスキルのトレーニングが必要になるとしたほか、サイバーセキュリティーリスクや誤情報、特定の顧客・従業員グループに対する偏見を懸念する回答も多かった。
環境問題への関心の高まりが利幅を圧迫していることも示され、4割は気候変動に配慮した投資でより低いリターンを受け入れると答えた。
気候リスクを考慮するなど、財務計画の取り組みで進展を報告したCEOは半数に満たなかった。
世界経済の成長見通しについては38%が楽観的な見方を示し、2023年調査の2倍以上となった。
ただ、今後1年の売上高拡大に自信を示したのは37%と、昨年の42%から低下した。
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