- 2024/01/16 掲載
イケア、紅海の混乱受けたコスト高でも値下げ堅持=親会社CEO
[ダボス(スイス) 15日 ロイター] - スウェーデン家具大手イケアの親会社インカ・グループのジェスパー・ブローディン最高経営責任者(CEO)は15日、海運の要衝である紅海の混乱でコストが上昇しているものの、予定している値下げを実施すると表明した。また、供給網の衝撃を吸収できるほどの十分な在庫を確保しているとも述べた。
ブローディン氏は世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)が開かれているダボスで、ロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムに参加。「われわれは顧客に低価格を提供するための投資を優先することにコミットしている」と語った。
インカ・グループは昨年9月から11月にかけて10億ユーロ(11億ドル)を超える資金を値下げに投入し、2024年も値下げを続けることを目指している。
ブローディン氏は、価格引き下げで利益が阻害される可能性があるとしながらも、消費者が経済的な圧力を受けているとき、イケアは市場シェアを拡大する傾向があると指摘。「今年は利益を最適化する年ではない。消費者を確実にサポートする年になる」と語った。
このほか、イケアは中国とインドでの事業拡大を計画していると表明。中国の小売業は回復基調にあるとの認識を示した。
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