- 2024/01/16 掲載
欧州外為市場=ドル小動き、米祝日で慎重取引 リスクオフでポンド下落
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.13%高の102.64。
ドイツ銀行のストラテジスト、ジム・リード氏は、先週発表された米消費者物価指数(CPI)に言及し、「CPIは上振れしたものの、投資家の間では米連邦準備理事会(FRB)が近く利下げする公算大きいという確信が強まった」と述べた。
CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む3月利下げの確率は77%と、1週間前の68%から上昇している。
ポンド/ドルは0.27%安の1.2717ドル。
CIBCキャピタル・マーケッツのG10為替戦略責任者ジェレミー・ストレッチ氏は「今週は英国で主要データの発表がある」とし、市場全体の全般的なリスクオフムードや主要データを巡る憶測がポンドを圧迫しているという見方を示した。
ユーロ/ドルは0.08%安の1.0941ドル。
アジア時間には、円は対ドルで0.63%下落し、1ドル=145.83円と、昨年12月中旬以来の安値水準に迫った。日銀が今月の政策決定会合で超緩和的な政策設定を維持するとの期待が背景。
人民元は一時、対ドルで1カ月ぶり安値を更新。その後は切り返し、0.08%安の1ドル=7.1744元。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、1年物中期貸出制度(MLF)の金利を市場予想に反して据え置いた。
また、台湾ドルは3週間超ぶりの安値となる1ドル=31.284台湾ドルを付けた。13日の台湾総統選では与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総裁が勝利したが、議会選では民進党が過半数議席を失った。
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