- 2024/01/12 掲載
中国原油輸入、2023年は過去最高 燃料需要回復で11%増
[12日 ロイター] - 中国税関総署が12日発表した統計によると、2023年の原油輸入は過去最高を更新した。景気が減速したものの、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ燃料需要が回復したことが背景。
23年の原油輸入量は前年比11%増の5億6399万トン、日量1128万バレル。20年の過去最高記録(1081万バレル)を塗り替えた。
12月の輸入量は4836万トン、1139万バレルで11月の1033万バレルを上回った。
国内の旅客輸送は23年を通じて回復基調だった。
半面、ディーゼル需要は建設部門の不振が響き低迷した。
23年の天然ガス(LNGおよび気体)輸入量は9.9%増の1億1997万トン。21年(1億2140万トン)に次ぐ2番目の高水準だった。12月は1265万トンで月間で過去最高を記録した。11月は1095万トンだった。
アナリストは中国の今後の原油需要の伸びについて、国内の不動産市場低迷により24年上期には4%程度まで鈍化すると予想している。
24年は航空機燃料用のケロシンやソーラーパネルや電気自動車(EV)などの製造に使用されるハイエンド化学製品の需要が輸入を押し上げる見通し。
国際エネルギー機関(IEA)は、中国で石油化学原料ナフサの需要が今年13.3%増加すると予想している。
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