- 2024/01/12 掲載
中国石炭輸入、23年は過去最高 需要増加や国内産値上がりで
[北京 12日 ロイター] - 中国税関総署が12日発表した2023年の石炭輸入は61.8%増の4億7442万トンと、過去最高だった。
中国経済が新型コロナウイルス流行から回復したことや、国内産石炭の価格上昇・品質低下が輸入拡大につながった。市場予想の4億6000万─4億7000万トンを上回った。
12月の石炭輸入も前月比8.7%増の4730万トンと、月間ベースで過去最高を記録した。国内の多くの地域が記録的な寒波に見舞われ石炭需要が増加したほか、2月10日から始まる春節休暇を前に在庫を積み増す動きが始まった。
中国政府は先月、2国間の自由貿易協定(FTA)を締結していない国から輸入する石炭について3─6%の輸入関税を復活させた。24年1月からモンゴルやロシアなどに適用する。
ただ、業界関係者によると、関税は輸入石炭の価格優位性を揺るがすものではなく、24年も輸入が増える可能性が高い。
一部のアナリストは、再生可能エネルギー発電の拡大が続けば、24年の石炭輸入が23年の過去最高水準から減少する可能性があると指摘している。
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