- 2024/01/12 掲載
ステーブルコインUSDCの米サークル、非公開でIPO申請
[ロンドン/ワシントン 11日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)を運営する米サークル・インターネット・ファイナンシャル(マサチューセッツ州ボストン)は11日、国内での新規株式公開(IPO)を非公開の形で申請していたことを明らかにした。
同社は米証券取引委員会(SEC)の審査を通過した後、市場動向などの状況を見極めた上でIPOに踏み切るとの考えを示した。売り出し株数や仮条件価格帯は公表しなかった。
同社はかつて、特別買収目的会社(SPAC)と合併する形式で2022年に上場する方針を掲げ、企業価値を90億ドルと発表していたが、同年12月に計画は白紙に戻った。ただ、ジェレミー・アライア最高経営責任者(CEO)が上場の意向を堅持すると表明していた。
同社は、米ドルペッグのステーブルコイン「USDC」の発行と運営を行う。
暗号資産市場の価格動向表示などを手がけるコインゲッコ-によると、USDCはステーブルコインの規模でテザーに次ぐ2位。流通するUSDCトークンは約250億ドル相当で、ピークの22年半ばに560億ドル超となった後は落ち込んだ。
こうしたことから同社は23年7月に社員の一時解雇(レイオフ)を発表。主要事業以外での投資をやめることも明らかにしていた。
米サークルのIPO申請は、高金利と高水準の市場ボラティリティが一巡したことが背景にある。米清算会社のエイペックス・フィンテックも23年12月に非公開で申請したほか、アポロ傘下のアスペン・インシュランスも24年のIPOを検討していると表明済みだ。
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