[フランクフルト １１日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのブイチッチ・クロアチア中銀総裁は１１日、今後数カ月で物価上昇率が予想外に急低下した場合、早期の利下げもあり得ると語った。マーケットニュース・インターナショナル（ＭＮＩ）に対し述べた。

第１・四半期の賃金データが５月に発表されるため、政策担当者は６月理事会が利下げを検討する最初の会合になると述べている。

ブイチッチ氏は、先週発表された１２月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）について、上昇率はＥＣＢの予想と一致しており、見通しに対するリスクは均衡しているとの考えを示した。

市場は現在、最初の利下げは３月か４月で、その後、年内のほとんどの理事会で２５ベーシスポイント（ｂｐ）の利下げが行われると予想。年内に計１４３ｂｐの利下げが行われるとみている。

ブイチッチ氏は、市場の見方はＥＣＢのものとはややかけ離れているが、この食い違いをさほど気にしていないと述べた。