- 2024/01/11 掲載
米インフレ目標達成は道半ば、利下げ着手は時期尚早=NY連銀総裁
また、インフレ圧力が弱まる中、利下げは理にかなっているとしつつも、利下げ開始時期については「答えられない」とした。
ウィリアムズ総裁は講演原稿で「経済の均衡を取り戻し、インフレを抑制する上で有意義な進展が見られた」としながらも、「われわれの仕事はまだ終わっていない」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制でかなりの進展を遂げ、「われわれは明らかに正しい方向に進んでいる」と述べると同時に、「物価安定の目標達成にはまだ程遠い」とした。
その上で「目標を完全に達成するには、しばらくの間、制約的な政策スタンスを維持する必要があると想定している」とし、「制約的な政策の度合いを縮小するのが適切となるのは、インフレが持続的に2%に向かっていると確信できたときのみだ」と言明した。
経済見通しは引き続き「非常に不確実」とし、今後の金融政策は「今後入手されるデータや見通しの動向、リスクのバランス」を総合的に見極め会合ごとに決定すると強調した。
インフレは今年2.25%、来年に2%まで鈍化すると予想。さらに制約的な金融政策により、今年の成長率は約1.25%に鈍化し、失業率は現在の3.7%から4%に上昇するという見通しを示した。
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