- 2024/01/10 掲載
PE・プライベートクレジットのリスク注視、低金利終了で=英中銀
[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)当局者のナサニエル・ベンジャミン氏は9日、低金利時代の終わりがプライベート・エクイティ(PE、未上場株)やプライベート・クレジット(ファンドなどの企業向け融資)に与える影響について「大いに注目すべき」だと指摘した。
企業がコストの少ない資金調達方法を選好し、投資家が高利回りの投資先を求めた結果、これらの分野は低金利環境下で急速な拡大を遂げたと述べ、同分野への銀行のエクスポージャーを定量化することは困難だとした。同氏の金融行政委員会(FPC)委員任命に関する議会財務委員会の公聴会で語った。
「他地域のプライベート市場におけるリスクの顕在化が英機関に波及する可能性がある」との見解も示した。
FPCは中銀と金融行動監督機構(FCA)のメンバーで構成され、金融システムのリスクを特定し、規制の方向性を定める役割を担う。
ベンジャミン氏はまた、気候変動が金融に与える影響はFPCの責務の重要部分だとしたほか、金融サービスにおける人工知能(AI)の利用についても詳しく検証する考えを示した。
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