- 2024/01/10 掲載
昨年11月の実質賃金3.0%減=物価高で20カ月連続マイナス
厚生労働省が10日発表した2023年11月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比3.0%減となった。物価の高騰に賃金上昇が追い付かず、20カ月連続で前年を下回った。
基本給と残業代などを合わせた11月の名目賃金は、労働者1人当たり平均で0.2%増の28万8741円だった。このうち基本給が中心の「所定内給与」が1.2%増、残業代を含む「所定外給与」が0.9%増えた。賞与など「特別に支払われた給与」は13.2%減った。
実質賃金の算出に用いる23年11月の消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は3.3%上昇。鶏卵など広範な食料のほか、宿泊料や携帯電話の通信料も上がり、実質賃金が目減りした。
【時事通信社】
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