- 2024/01/10 掲載
ECB、最近の想定より早期の利下げを=ポルトガル中銀総裁
エコノストリーム・メディアとのインタビューで、ECBはすでにターミナルレート(政策金利の最終到達点)に到達しており、インフレ率が中期目標の2%まで低下する軌道にあることが「次四半期に」確認されると指摘。12月のユーロ圏インフレ率が前年比2.9%になったことは「朗報」とし、伸びは「市場予想よりも小さく、予測に織り込まれていたベース効果よりも小さかった」とした。
また「名目金利を当面据え置くという決定は適切であり、いつ引き下げるかの判断は最近まで考えていたよりも早まる」と言及。「いつとは言えないが、インフレと経済に関する最近の動向は明らかに(金融政策の)緩和の時期を近づけている」とした。
さらに「賃金での二次的影響が顕在化した、あるいは今後に顕在化する兆しや、賃金が物価に追加の上昇圧力をもたらす兆候は見られない」とした。
ECBは金融政策の方向性を決定するために4月か5月の賃金データを待つべきかとの質問に対しては「5月まで待つ必要はない」と応じた。
PR
PR
PR