- 2024/01/09 掲載
NHK予算、570億円赤字=受信料値下げで2年連続
NHKは9日、2024年度予算と事業計画を発表した。昨年10月の受信料引き下げにより、収入から支出を差し引いた事業収支差金は570億円のマイナスと、2年連続の赤字を見込んだ。赤字は積立金で穴埋めする。
事業収入は前年度比6.5%減の6021億円。大半を占める受信料は6.9%減の5810億円と、06年度以来の6000億円割れ。
支出には、番組のインターネット配信を「必須業務」とする放送法改正を見据え、準備費用15億円を盛り込んだ。ネット配信を巡っては、現行ルールで認められていない経費が前年度予算に計上され、問題となった。
約1000億円の支出削減を柱とする24~26年度の経営計画も正式決定した。稲葉延雄会長は記者会見で、計画原案の意見公募で前田晃伸前会長が「経営改革が止まった」と現体制を批判したと明らかにした上で、「改革を否定する、止めるといったようなことは一切思っていない。大変残念だ」と反論した。
【時事通信社】 〔写真説明〕NHK放送センター=東京都渋谷区
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