- 2024/01/05 掲載
独CPI、23年12月は前年同月比3.8%上昇に加速 ベース効果で
22年12月は政府のエネルギー支援策によってエネルギー価格が低下しており、そのベース効果も23年12月の上昇率を押し上げた。
INGのマクロ部門グローバル責任者、カールステン・ブレゼスキ氏は「欧州中央銀行(ECB)にとり、このインフレの再加速は利下げを巡る決定を急がないという姿勢を強化するものとなる」と述べた。同氏は最初の利下げが6月と予想する。
エネルギー価格は12月に4.1%上昇。11月は4.5%下落していた。
一方、食品価格は12月に4.5%上昇と、伸び率は11月の5.5%からさらに縮小した。
変動が激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は12月に3.5%と、11月の3.8%から鈍化した。
キャピタル・エコノミクスのチーフ欧州エコノミスト、アンドリュー・ケニンガム氏は「コアインフレの低下トレンドは継続しており、ECBが今後数カ月以内に利下げを開始するという投資家の期待に影響を与えることはないだろう」と述べた。同氏は第1・四半期もコアインフレの緩和が続き、最初の利下げは4月ごろになると見込む。
ドイツCPIは通常、ユーロ圏のCPI公表の前日に発表されるため、エコノミストから注目されている。
ロイターがまとめた予想では、12月のユーロ圏CPI上昇率は3.0%。11月は2.4%だった。
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