- 2024/01/04 掲載
「最高値更新」の声=今年の日経平均、新NISAも期待―大手証券トップ
野村ホールディングス(HD)など証券大手3社のトップが4日、東京都内で報道陣の取材に応じた。今年の日経平均株価について、野村HDの奥田健太郎グループ最高経営責任者が「年後半に4万円にチャレンジする」との見通しを示すなど、1989年末に付けた史上最高値(3万8915円)を更新するとの声が相次いだ。新NISA(少額投資非課税制度)始動に伴う市場活性化も後押しとなりそうだ。
大発会(4日)の日経平均は、能登地震の発生による市場不安もあり軟調な展開。厳しいスタートとなったが、奥田氏は企業業績の改善や賃上げ機運の高まり、外国人投資家による日本株への注目の高さを追い風に、年間では株価が堅調に推移すると予想した。
大和証券グループ本社の中田誠司社長は「国民の誰もが利用できる恒久(優遇)税制ができた」と新NISAに強い期待を表明。「金利も賃金も景気も上昇し、日経平均は年末に4万円に向かう」と見込む。
SMBC日興証券の近藤雄一郎社長は「9月にかけて米利下げも考えられ、日経平均が4万円の大台を付ける」との予測を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる大和証券グループ本社の中田誠司社長=4日午前、東京都千代田区
PR
PR
PR