- 2023/09/22 掲載
アーム株が一時公開価格割れ、空売り活発化のもよう
[21日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームの株価が21日の取引で、一時公開価格を割り込んだ。空売りが活発化している様子だ。
アームの公開価格は51ドル。14日のナスダック上場後は総じて売りが優勢となり、この日は49.85ドルまで下げる場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)の高金利政策が長期化するとの懸念で、ナスダック総合が1.8%下落しており、全般的な地合い悪化が影響した面がある。
ただアームを含めて直近の新規株式公開(IPO)銘柄はいずれもさえない値動きに見舞われ、1年半にわたって低迷してきたIPO市場がいよいよ復活するとの期待に疑念が生じてきた形だ。
アーム株を空売りする動きが広がっていることを裏付けるように、オーテックスのデータによると、浮動株の8%に相当する約1400万株が貸し出されている。この比率は前日のおよそ5%から上昇した。
オーテックスの共同創業者ピーター・ヒラーバーグ氏は「現時点での(アーム株の)空売り意欲はIPOから1週間としては最も高い部類に属する。一部市場参加者の弱気観を示しているように思われる」と指摘した。
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