- 2023/09/21 掲載
遊ぶ楽しさ、SNSで拡散=「実況者」が存在感―東京ゲームショウ開幕
世界有数のゲーム見本市「東京ゲームショウ2023」が21日、千葉市の幕張メッセで開幕した。海外メーカーを含め過去最多となる780社以上が出展する中、存在感を発揮しているのがプレーの様子をSNSや動画投稿サイトに投稿する「ゲーム実況者」。人気実況者を招いたイベントも開かれ、来場者以外も含む多くの人が遊ぶ楽しさを共有できる試みが注目を集めた。
21日、バンダイナムコエンターテインメント(東京)の展示ブースで行われた、新作バトルゲーム「僕のヒーローアカデミア
ULTRA
RUMBLE」の実況には人だかりができた。東京から来たという47歳の男性は、「実況のテンポが良く、ゲームもおもしろそうだった。小6の息子とやってみようかなと思った」と満足げだった。
ゲーム実況者は、動画投稿サイトに自身がゲームをする様子や解説などをアップし、ゲームの魅力を伝えるとともに、閲覧数を稼いで収入を得る。子どもたちの憧れにもなっている一方、未購入者にゲームの展開が分かってしまうため、著作権上の問題を指摘されることも多かった。
ただ、近年は配信可能な範囲を示すガイドラインが策定されるなど、トラブルを防ぐための環境整備も進展。東京ゲームショウ事務局長の田辺太陽氏は、「メーカーも実況者の影響力を認めるようになった」と話す。一般ユーザーが体験版で遊べる機会が多くなり、実況を通してゲームを知った人が実際に体験してみるというケースが増えてきたことも影響力拡大の背景にあるようだ。
今回のゲームショウでは、実況者が一般チケットより安い料金で入場できる枠も初めて設定された。実況者が一部の新作ゲームを体験プレーできる「クリエイターラウンジ」も設け、セガ(東京)の「ソニックスーパースターズ」など発売前のゲームを多くの実況者が楽しんだ。
ゲームショウは24日まで開かれ、約20万人の来場を見込む。
【時事通信社】 〔写真説明〕バンダイナムコエンターテインメントの展示ブースで行われたイベントを観覧する来場者=21日午後、千葉市の幕張メッセ 〔写真説明〕「東京ゲームショウ2023」に出展したセガのブース=21日午後、千葉市の幕張メッセ 〔写真説明〕新作バトルゲームの実況イベントに参加したゲーム実況者ら=21日午後、千葉市の幕張メッセ 〔写真説明〕「東京ゲームショウ2023」で設置されたクリエイターラウンジ=21日午後、千葉市の幕張メッセ 〔写真説明〕インタビューに応じる東京ゲームショウ事務局長の田辺太陽氏=21日午後、千葉市の幕張メッセ
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