- 2023/09/20 掲載
米経済は減速する必要、雇用が逼迫=財務長官
[ニューヨーク/ワシントン 19日 ロイター] - イエレン米財務長官は19日、米経済は完全雇用の状態にあるため、インフレ率を目標水準に戻すには成長率を潜在成長率に見合うペースまで減速させる必要があるとの見方を示した。労働需給の不均衡は和らいできているとも指摘した。
気候変動関連のイベントの合間に記者団に答えたイエレン氏は、「成長率が減速しているのは全く自然なことであり、望ましいことだ」と語った。
潜在成長率の具体的な水準には言及しなかったが、米経済がそれを上回る成長を遂げてきたと述べた。
長官はまた、企業に対する調査で労働需要が軟化していることが示され、それがコアインフレ率の低下につながっているとの見方を示した。
中国については、当局が財政・金融政策の余地を活用して大幅な景気減速を回避し、米経済への悪影響の波及が抑えられると見込んでいると語った。ただ、悪影響を受ける可能性はあるとした。
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