[上海 １５日 ロイター] - 中国のマネーブローカーは規制当局の禁止措置を受け、１５日に情報ベンダーへのデータフィードを停止した。複数のトレーダーが明らかにした。当局がデータへの締め付けを強化する中、債券市場参加者は次善策を模索している。

マネーブローカーにはタレットプレボン、ＮＥＸインターナショナルの合弁会社が含まれており、ロイターは１４日にこれらのブローカーが当局からデータフィード事業停止指示を受けたと報じていた。

トレーダーによると、１５日朝から、ＢＧＣパートナーズ、セントラル短資、コンパニー・フィナンシエール・トラディシオンの合弁も含むマネーブローカーから提示される債券価格は「ｑｅｕｂｅｅ」、「Ｗｉｎｄ」、「Ｄｅａｌｉｎｇ Ｍａｔｒｉｘ」などの金融端末で表示されなくなった。

中国の債券トレーダーはこれらのデータプラットフォームにリアルタイムの価格提示を大きく依存していたため、価格情報を求めて対話アプリの「ＱＱ」や「微信（ウィーチャット）」のグループに参加しようと躍起になった。

外資系銀行のあるトレーダーは「取引は非常に非効率になった」と語った。

今回の禁止措置は「国家データ局」設立が発表されて以来、政府がデータ管理を引き締める最初の動きである可能性が高い。ある情報ベンダー幹部はデータフィード禁止措置について、「中国の強まる保守的政策の下、効率よりもセキュリティーが重要」であることを示すものだと述べた。

各マネーブローカーおよびその監督当局である中国銀行保険監督管理委員会からはコメントを得られていない。