[チューリヒ ２９日 ロイター] - 食品世界最大手のスイスのネスレは２９日、２０２２年の売上高見通しを再び上方修正したと明らかにした。

既存事業の売上高見通しは８─８．５％増と１０月時点の約８％から引き上げた。実質ベースの営業利益率は１７．０％前後と予想した。

恒常為替レートベースでの実質１株利益と資本効率も向上する見込みとしている。

為替変動や買収の影響を除いた既存事業の１─９月の増収率は８．５％と０８年以来の高水準だった。

２２─２４年に２００億スイスフラン（２１０億９０００万ドル）相当の自社株買いを行う計画を確認し、既に約９７億フラン相当の株式を購入したと発表した。

またフラン建てで前年比増配を目指すと改めて表明した。

ボントベルのアナリスト、ジャンフィリップ・ベルチー氏は顧客向けメモで「１７．５─１８．５％の利益率の上限は非常に有望でエキサイティングだ」とし、ネスレ株の買いを強く推奨した。