• 会員限定
  • 2019/03/07 掲載

コードの“修正案”まで提示! Firefoxのバグ発見と修正にAIを活用

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Mozillaは、Firefoxの開発にAIを用いたバグ発見支援ツールを導入することでバグの発生を減らし、開発者の生産性を向上させる試みを始めると発表しました(Ubisoftの発表)。

新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)

新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

photo
過去のバグを学習することで、バグがありそうなコードを判別するだけでなく修正案も提示可能だという
 導入されるのはカナダのゲームメーカーであるUbisoftが開発した「Clever-Commit」。もともとUbisoftが自社の大規模なゲーム開発においてバグを減らすために開発した、機械学習をベースにしたツールです。Ubisoftは昨年、このツールのプロトタイプを「Commit Assistant」として発表していました。

メトリクスとコードの類似性の2段階で判別

 Clever-Commitを開発したUbisoftの説明によると、Clever-Commitは「CLEVER」(Combining Levels of Bug Prevention and Resolution techniques)と呼ばれる2段階のアルゴリズムを用いてコードに対して行われる変更をチェックし、そこにバグが含まれているかどうか、そして含まれている場合には修正案も提示可能な能力を備えています。

 CLEVERの1段階目では、これまでのバグ発見テクニックでもよく用いられてきたメトリクスをベースにしたモデルを用いて、コードの追加や修正に対してバグが含まれている可能性を判別します。

 2段階目では、1段階目でバグが含まれていそうだと判別されたコードに対して、過去にバグを含んでいたコードから学習した内容を基に、過去のバグを含んだコードとの類似性を確認。バグが含まれていそうかどうかの判別をより正確に行います。

 この2段階のアルゴリズムによって、バグを含んでいないにもかかわらずバグの可能性があると判断してしまう偽陽性の判断を減らす効果があり、開発者による無駄なバグ調査を減らすことができるとのこと。

 さらに過去にバグを含んでいたコードがどう修正されたかは分かっているため、類似性のある新たなコードに対しても推奨する修正案が提示でき、開発者がバグを分析、発見し修正する作業効率を高められるとのことです。

 Ubisoftの12のシステムでこのCLEVERによる検出を用いたところ、79%の正確さでバグを含むリスクのあるコミットを検出し、66.7%のケースに対して修正方法を推奨できたと報告されています。

MozillaはClever-Commitの開発にも協力

この続きは会員限定(完全無料)です

ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。

今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。

すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!

  • ここでしか見られない

    2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!

  • 完全無料

    登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!

  • トレンドを聞いて学ぶ

    年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!

  • 興味関心のみ厳選

    トピック(タグ)をフォローして自動収集!

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます