- 2015/02/25 掲載
F5ネットワークス、「F5 Silverline DDoS Protection」を提供開始 4月にはWAFも
「ITを取り巻く環境は激変しており、アプリケーションも激増している。その中で、もっとも重要なのがクラウドということになる。既に94%の企業がアプリケーションの運用・導入検証にIaaSを活用し、74%の企業がハイブリッドクラウド戦略を策定し、61%の企業がIT投資の決定権を持つのは事業部門になっている」(マッカダム氏)
一方で、クラウドを取り巻くセキュリティ脅威は悪化の一途をたどっている。同社の調査によると、主要データセンターの3000~5000の商用サーバが危険にさらされており、未知の悪意あるIPアドレスが出現しているという。中でも「より事態を悪化させている」のが、CPUなどの性能強化やネットワーク帯域の拡大にともなって、攻撃の大規模化が進んでいる点だ。Forbesの調査によれば、攻撃時の同時接続数は最大500Gbpsにのぼっており、攻撃の規模は2013年に比べて16倍に増加した。
「こうしたことから、F5は2014年にDefense.netを買収した」(トリーブス氏)
今回提供されるF5 Silverline DDoS Protectionでも、Defense.netの技術を活用。外部から企業へのトラフィックを、F5クラウド上にあるスクラビングセンターを経由させ、DDoS攻撃は遮断し、正常なアクセスは通すようにする。
ライセンス体系としては大きく2つ。常時スクラビングセンターを経由することで常にDDoS攻撃対策の監視と防御を行う「Always On」と、DDoS攻撃時にスクラビングセンターを経由させる「Always Available」だ。
「Silverlineはハイブリッドソリューションだ。ここでいうハイブリッドとは、クラウドと自社データセンターによるハイブリッドということに加えて、L3-4のDDoS攻撃とL5-7のアプリケーションスペイシフィックな攻撃のマルチレイヤーで守るということ」(フォスメア氏)
本サービスの価格は、年間のアタックとスクライピング量に基づいた年間契約となる。事前に設定した容量を上回った場合は、顧客と協議のうえ決定するという。スクラビングセンターは、北米、アジア、欧州それぞれに設置。SoCは米国にあり、24時間365日の対応が可能な体制を整えているという。
今後、4月をめどに、アプリケーションスペイシフィックな攻撃への対策ソリューションもSilverlineのラインナップとして、クラウド上から提供する。
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