• 2014/02/18 掲載

富士通、グローブ型ウェアラブルデバイスを開発 作業現場を支援

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富士通研究所は18日、保守作業などの現場向けにNFC(Near Field Communication)タグリーダとジェスチャ入力機能を備えたグローブ型ウェアラブルデバイスを開発したと発表した。
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開発したグローブ型ウェアラブルデバイス
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グローブ型ウェアラブルデバイスを使った作業支援
 昨今、スマートデバイスで作業現場を支援する試みが行われているが、現場によっては手袋の装着や手の汚れにより端末の取り出しや操作が難しいなど端末の利用が向かない場合や、操作のために端末を見るなど作業が中断してしまうという課題があった。

 今回開発されたグローブ型ウェアラブルデバイスを用いれば、物に触れるという自然な行動をきっかけに作業手順などの情報が提示され、作業結果の入力もジェスチャで行えるため、業務の流れを滞りなく進めることができるという。

 ウェアラブルデバイスでは、体への装着の容易さや身体への負担から大型のバッテリーを使うことができないため、低消費電力での駆動が前提になる。

 今回、指先に接触センサーを搭載し、タッチした瞬間だけNFCタグリーダを起動することで低消費電力を実現した。

 これにより、グローブ型ウェアラブルデバイスの動作時間を電力制御しない場合の3時間から9時間に延ばし、1日の業務を遂行するのに十分な稼働時間を確保したという。

 本デバイスとヘッドマウントディスプレイを組み合わせることで、たとえば、コネクターや作業パネルなどの作業対象にタッチして作業指示を入手し、簡単なジェスチャで作業結果を入力するようなソリューションが構築でき、作業の効率化や作業ミスの防止につながるとしている。

 同社の社内実験では、6パターン(上、下、左、右、右旋回、左旋回)のジェスチャを98%認識できることを確認。これらのジェスチャは、たとえば、左右の動きでヘッドマウントディスプレイ上に表示されたマニュアルのページをめくり、上下の動きで表示のスクロールを操作することができるようになる。また、作業状態の入力のシーンでは右旋回ならば異常なし、左旋回ならば異常ありを入力する使い方ができるという。

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背屈姿勢を用いたジェスチャ定義

 富士通研究所では、本技術の実証実験などを経て、2015年度中の実用化を目指す考え。

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