世界第4位の約2.38億人（2010年インドネシア中央統計局）の人口を持ち、今後の経済成長が期待されるインドネシアでは、IT関連市場も目覚ましい発展を続けている。企業のシステムに関しても、従来のオンプレミス型からクラウド利用によるサービス型に徐々にシフトし始めている。しかし、インドネシア国内ではクラウド提供のノウハウに長けたベンダーはまだ少ないのが実情だ。

　そこでTISでは、主に現地企業およびインドネシア進出の日系企業などでSaaS事業を展開したい事業者に『Cloud Berkembang』を提供する。同サービスは、TISの日本と中国で培ったクラウド提供のノウハウを最大限に活用し、日本品質の機能を持ちながら、インドネシアでSaaS事業を展開したい事業者向けに提供するクラウドサービス。データセンタースペックのグレード基準Tier3の信頼性を備えたインドネシア国内パートナー事業者のデータセンター（DC）に構築される。インターネット回線を介して仮想マシンのリソースを利用できるクラウドサービスのため、最小構成で利用をスタートして、必要に応じてリソースを追加することが可能だ。また、仮想サーバの環境設定はテンプレート保存ができるため、環境設定の再利用も手軽にできる。


　TISは、『Cloud Berkembang』をインドネシア国内でスピーディなビジネス展開を計画するSaaS事業者向けに提供し、2015年度末までに250件の導入を目指すとしている。また、ファーストユーザーとしてインドネシアローカルの企業が『Cloud Berkembang』を活用したSaaS事業を8月より開始予定という。