- 2007/09/11 掲載
【ネットワーク機器企業ユーザー 市場調査】企業規模問わずネットワーク管理の人材不足が深刻化
・企業ユーザーの40%がWANやLANの変更を予定
・ルーター、LANスイッチの機能、性能、品質に関する満足度は高い一方、価格、ユーザーサポートには相対的に低い評価
IDC Japanは、国内企業698社を対象にしたネットワーク機器の利用動向に関する調査を発表した。IDCが発表した調査によると、1年以内にWANに何らかの変更を行う企業は全体の40%となった。LANについてもほぼ同様で、全面刷新および一部変更する企業は40%に達した。
ルータやLANスイッチの利用動向に関しては、製品を選択する際の重要な要素として、価格がもっとも重視され、次いで性能、ハードウェア品質となっている。ルータについては、機能、性能、製品品質は80%程度の企業ユーザーが満足している。ただし、価格とユーザーサポートはやや低い評価となった(図1参照)。
図1.現在利用しているルーターの満足度
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また、ルータおよびLANスイッチは、基本機能以外に求める機能があると回答したのは全体の75%で 、具体的には、高度なファイアウォール、アンチウィルス、URLフィルタリングといったセキュリティ機能を挙げている。それに対し、LANスイッチは、基本機能のみで良いと回答した企業が約50%で、ルータに比べ付加機能についてはやや消極的といえる。付加機能を求める企業が回答したのは、Web認証機能、Web管理、IEEE802.1x認証機能などだが、これらの回答は、全体の15~20%程度に留まっている。
また、企業ネットワーク全般に対する課題認識に関しては、約25%の企業が、ネットワーク管理の人材不足を重要な課題として挙げている(図2参照)。管理者の数の不足、専任の人材が存在しないこと、また後継者不足などが重大な課題となっていることが明らかになった。人材不足は、企業規模に関わらず課題としている企業が多い。
企業ユーザーのネットワークに関するこのような課題認識に対して、ネットワーク機器ベンダーは、「顧客の経営者に向けたメッセージ発信や直接的な働きかけを強化すべきである。経営層における、ネットワークの重要性に対する理解を高めることが必要である」「こうした意識変革は、顧客側のネットワーク管理者の抱える人材不足に対する課題解消をサポートすることに加え、経営層における企業ネットワークの重要度を高めることにつながり、ネットワーク機器への投資増加が期待される」とIDC Japanコミュニケーションズ マーケットアナリスト 草野賢一氏は分析している。
図2.ネットワークインフラ全般に関する課題
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