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  • 2018/02/07 掲載

HCIで加速するサーバ仮想化、目からウロコの移行術とは?

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実は今、改めてサーバ仮想化が注目されている。その背景の1つには、Software-Definedの潮流からストレージやネットワークを含めた仮想化が可能になり、HCIといったよりシンプルにサーバ仮想化が実現できるようになったことが挙げられる。加えて、利用企業の多いVMware vSphere 5.5のサポート切れが近づくなど、リプレイスの要請もある。とはいえシステムを移行する際は、停止することはできない。そこで、覚えておきたいのが、バックアップソリューションを活用した仮想環境への移行術だ。

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さまざまな技術の進展で、さらに注目を集めるサーバ仮想化。その移行を考えたとき、覚えておきたい方法がある
(© Evgen3d – Fotolia)


サーバ仮想化の「検討」には今が絶妙なタイミング

 ここ数年の仮想化技術の進化は、企業インフラに大きな影響を与えている。サーバだけでなく、ネットワークやストレージを含めて仮想化することが可能になり、データセンター機能全体をソフトウェアで管理する“SDDC”(Software-Defined Data Center)の時代に入ってきたためだ。

 こうした流れの中、「次世代のITインフラ」として企業規模の大小を問わず大きな注目を集めているのが、シンプルかつ省スペースで構成できる「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」(HCI)だ。

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次世代ITインフラの向かう方向性はSDDC。サーバのみならず、ネットワークやストレージまで仮想化され、一元的な管理が可能になる。その流れで登場したのがHCIだ

 HCIは1台のサーバにコンピューティングとストレージの機能を集約し、仮想化に必要なソフトウェアをパッケージングした仮想化インフラ製品のことだ。従来までのサーバ仮想化では、複数のサーバ機器からストレージが共有できるよう、共有ストレージ機器を外部に用意して複雑なネットワークを設定する必要があった。HCIでは、ストレージを仮想化するSDS(Software-Defined Storage)により、複数にわたるサーバ内蔵のストレージをソフトウェア的に制御して、仮想的な1つの共有ストレージとして利用できる。これにより、よりシンプルかつ柔軟にサーバ仮想化を実現できるのだ。

 そのため、中堅・中小規模のITインフラ構築においては、まずは必要最低限のHCIでスモールスタートし、変化の激しいビジネス状況に応じて、サーバを少しずつ継ぎ足しながら、柔軟な構成が可能になった。これまで物理的に分散していたシステムも仮想化技術でどんどん集約され、運用が容易なインフラに変わりつつある。

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ソフトバンク コマース&サービス
ICT事業本部 MD本部 技術統括部 第1技術部 3課 課長代行
熊谷哲人氏(VMware vExpert)
 実際、長年にわたりvExpert(VMwareコミュニティ全体に大きく貢献した個人を表彰する一年更新のプログラム)として企業の仮想化をサポートしてきたソフトバンク コマース&サービスの熊谷哲人氏は、「すでに仮想化技術でインフラを構築している企業だけでなく、まだ仮想化に着手していない企業も『HCIを導入したい』という声がよく聞かれるようになりました」とニーズの高まりを説明する。

「また、仮想化市場で圧倒的シェアを誇るVMwareですが、折しも現在なお多く利用されているVMware vSphere 5.5のサポート切れが2018年9月に迫っています。これを機に、新バージョン(同6.5)をベースにしたHCIソリューションを検討する企業も多く出てくるでしょう」(熊谷氏)

問題となるのは「どう移行するか」、画期的な解決策とは

 ただし、既存インフラを仮想環境へと移行する際には、一時的でもシステムを止めたくはない。物理(Physical)から仮想(Virtual)へのP2V、あるいは仮想から仮想へのV2Vでも、いかに業務に対して支障がなく、スムーズに移行できるかというのが大きなポイントになるはずだ。そこでユニークな提案としてオススメしたいのが、バックアップソリューションを活用した移行テクニックだ。

 一見すると、なぜバックアップソリューションがP2V/V2V移行に役に立つのか? と不思議に思う向きがあるかもしれないが、実はこれは、非常に理に適ったアプローチといえるのだ。ここからは、目からウロコのシステム移行アプローチについて紹介していこう。

この記事の続き >>
・P2V/V2Vの移行を容易にする機能とは
・仮想環境を「健康診断」、状況可視化で社内決裁もスムーズに
・データ削減率94%! 国際基督教大学(ICU)のスムーズな移行事例

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